「パーム油・パーム核油」はアブラヤシの果実から得られる植物油で、東南アジアのインドネシアやマレーシアを中心に生産されており、年々生産量は増加しています。
他の植物性油脂と比べ、単位面積当たり5~8倍程度の油の生産が可能となっており、植物性油脂の中では1番の生産量となっています。
これらのことを背景にアブラヤシ農園は急速に拡大し、その影響からか不適切な農園経営が起こり
といった問題が生じています。
交洋ファインケミカルでは、これまでお取引先様向けに「パーム油・パーム核油」を販売してきました。上記の問題への対応として、交洋ファインケミカル商社部門として2020年に「持続可能なパーム油の為の円卓会議(RSPO)」の準会員となりました。
このRSPOの目的は、「持続可能なパーム油の生産と利用の促進」です。RSPOが考える持続可能なパーム油の生産には、関連する法制度に違反していないだけでなく、経済的に存続可能であること、環境的に適切かつ社会的に有益であることが求められます。それらの要件を具体的に示したのが、「RSPOの原則と基準(The RSPO Principles and Criteria、P&C)」です。7つの原則の下に40項目の基準が定められ、個々の基準ごとに、具体的指標とガイダンスが示されています。原則と基準の内容は、状況の変化に対応できるように、5年おきに見直しが行われます。
RSPOの準会員となることにより、RSPO認証を受けたパーム油を調達・販売することが可能となりました。パーム油の品質については、認証の有り無しで大きな差はないことから、環境面等に配慮した認証品を取り扱い、「持続可能なパーム油の生産と利用の促進」に寄与できればと考えています。